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平成29年度サマーセミナー／理事・監事会 （平成29年9月8-9日、京都） |
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| 去る9月8日、京都市内のホテルにて、平成29年度のサマーセミナーが実施された。特別講師として、①内閣官房番号制度推進室参事官補佐 浅岡孝充 氏と、②元名古屋国税局資産課税課長・税理士 小川裕通 氏の両名をお招きし、青色21ネットワーク研究会を含む17会からの参加者約50人が参集した。新たな税制等や個人情報保護の観点から事務局対応が求められる医療費控除・セルフメディケーション税制比較ソフトや、事務局のPCに関するセキュリティーシステムの導入についての最新情報やチェックポイント、また、当研究集会でもこれまで数回にわたって常に最新の情報をご提供くださってきた浅岡孝充氏からはマイナンバーカード活用の今後の方向性などについて、さらに、小川裕通氏からは相続税の基本事項の再確認や現場からの助言などのお話をいただいた。最後に、当研究会・吉田特別顧問が、最近の中央情勢や、新たな時代に対応すべく今後求められる視点や対応すべき課題など青色申告会の役職員にとって多くの示唆を含む講話で締めくくった。 ……………………………………………………………………… 【1日目】 9月8日（金） ●平成29年度 サマーセミナー 【第1部 研究集会】 ■開会 ■挨拶 ・主催者挨拶 ＝ 青色21ネットワーク研究会会長 内田幸一 ・挨拶（趣旨・目的） ＝ 青色21ネットワーク研究会特別顧問 吉田文一 ■研修Ⅰ ・「医療費控除・セルフメディケーション税制比較ソフト」 「Computer セキュリティーシステムの導入について」 ＝ 青色21ネットワーク研究会専務理事 伊藤升吾 ★前半は「医療費控除・セルフメディケ－ション税制比較ソフトの紹介」で、まず医療費控除について、①医療費控除の概要、②対象となる医療費の要件、③医療費控除の対象となる金額、④医療費控除を受けるための手続き、また、セルフメディケ－ション税制について、①セルフメディケ－ション税制の概要、②注意事項、③適用を受けるための要件、④控除額の計算方法、⑤適用を受けるための手続き、⑥セルフメディケ－ション税制の問題点、さらに、エクセルを利用した比較検討について。後半は「Computerセキュリティ－システムの導入」についてで、①特定個人情報の保護措置（特定個人情報の利用制限、特定個人情報の安全管理措置等、特定個人情報の提供制限等）、②SOXBOX NXの利用と対応する安全管理措置、③特定個人情報の保護措置上の諸注意などで、事務局職員の全てのパソコン処理の管理など十分な安全管理について学んだ。 ■研修Ⅱ ・「マイナンバ－制度の動向と今後の展開について」 ＝ 内閣官房番号制度推進室参事官補佐 浅岡孝充 氏 ★マイナンバーを記載した初めての確定申告を終えてのマイナンバーの提出率（約9割）、またマイナンバーカードの普及率やマイナポータルの活用状況などの話から始まった。来年度以降は簡素化の各方面からの要望に対応していく方針だが、青色申告会に関しては、「青色申告者で納税額がある人や消費税額のある人に限って、マイナンバーの番号確認作業が税務署で行われる方向で準備を進めている」との話もあった。そうなれば、会員が番号確認書類を揃えたり、事務局がそれをチェックする手間が省けるようになり、歓迎すべき話題である。以下は、マイナンバー制度の動向や今後の展開に関して詳細な資料に基づきご説明いただいた。将来的にはマイナンバーカード1枚で各種の行政サービスが受けられるようになったり、医療保険証として使われたり、種々のカードと連動してマイナンバーカード1枚で処理できるようになるなど今後の展開について詳しい説明があった。便利になることはよい面もあるが、逆に言えば、マイナンバーカード1枚の重みが増すことであり、紛失・盗難の場合の悪用などの不安も増大するため、個人情報をネット上で保管するマイナポータルも同じようなリスクの可能性があるので、その点の対策への信頼性とこれらの制度の普及は表裏をなしているといえよう。 ■研修Ⅲ ・「相続税の基本的計算方法について」 ＝ 元名古屋国税局資産課税課長・税理士 小川裕通 氏 ★国税庁が提供する「相続税の申告のしかた」を用いて、①相続税の申告が必要な人、②相続税の申告と納税、③相続税がかかる財産、かからない財産、④相続財産から控除できる債務、葬式費用、⑤相続財産の評価、⑥相続税の計算、⑦相続税の主な特例など、実務の現場でよくある疑問や間違えやすい事例、注意事項などの要点を詳しく丁寧にご説明くださった。 ■研修Ⅳ ・「最近の中央情勢について」 ＝ 青色21ネットワーク研究会特別顧問 吉田文一 ★①関係民間団体との連携・協調について（国税庁長官指示）、②我が国の財政について（財務省）、③消費税増税延期等に関する世論調査について（各新聞社）、④年金の75歳受給とセットで「死亡消費税」導入か（社会保障税度改革国民会議）、⑤後継者難による廃業（中小企業庁）→法人経営者3割、個人事業者7割が廃業予定。事業承継60歳を着手の目安とする（事業承継支援プラットホーム）、青色申告会も後継者対策の検討を、⑥人生100年時代がやってくる（健康は100年人生のスタート地点／デジタルのスキルはますます重要になる。この技術の変化は速いが、どんな年齢であっても、意識してついていく必要がある。／「LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略」（英ロンドン・ビジネススクール教授 リンダ・グラットン））など、青色申告会が直面する税務行政面や政治行政の動向への対応、後継者難・廃業など青色申告会が対応すべき課題、また、人生100年時代の到来に向けての生き方など多角的な助言を頂いた。 ■閉会 【第2部 懇親会】 ■開会～乾杯～中締 ……………………………………………………………………… 【2日目】 9月9日（土） ●理事・監事会 ・第6期事業計画書・正味財産増減予算書の承認について ・第6期前期の研究会活動について （1）11月の理事・幹事会（11月20日（日）、浜松青色会館）の開催について （2）監事による監査の実施（11月20日） （3）「平成30年度税制改正に関する提言」打ち合わせ会（日時未定、東京近郊） （4）12月の研究集会（12月1-2日、名古屋）の開催について （5）第5回定時総会（12月1日（金）、名古屋） ・新規入会の勧奨と15周年記念事業について ・税制研究会の活動について ・青色21ネットワーク研究会の今後の運営について ・その他 ……………………………………………………………………… ★研究集会のスナップ写真は こちら からダウンロードしてください。 【参加会（青色21ネットワーク研究会＋16会）】 
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